「特許庁ステータスレポート2019」について

「特許庁ステータスレポート2019」について

2019-04-04

ブログを見て頂きありがとうございます!

経済産業省より、『「特許庁ステータスレポート2019」を取りまとめました』という記事がありました(
https://www.meti.go.jp/press/2018/03/20190329007/20190329007.html )。

特許庁ステータスレポートは、最新の特許庁の統計情報及び政策の成果をいち早く発信することを目的として、作成されています。そのため、最新の特許庁の動向を確認するのに最適な書類です。 私として気になるのは、審査のスピードですね。

特許審査では、 通常審査では、約9.3カ月、 特許庁からの連絡に時間が掛かっているようです。 ここで、早期審査を掛けることで、約2.3カ月ぐらいまで短縮していました。大分早いですね。中小企業等は、殆ど早期審査を掛けることが出来ますので、中小企業等には有利と思います。ちなみに、スーパー早期審査では、なんと、約0.7月でした。1カ月も掛かっていません。びっくりですね。

日本での権利化までの期間は、約14.1月でした。国際的に見てみると、韓国では、約15.9月、中国では、約22.0月、米国では、24.2月、欧州では、24.9月でした。日本の権利化期間が大分短縮されていることが分かります。戦略としては、日本での権利化を先に進めた方が、国際的な権利化へ拡大し易いと思います。

意匠を見てみると、 通常審査では、約5.9カ月、 特許庁からの連絡に時間が掛かっているようです。意匠の早期審査では、2.0カ月でした。意匠の早期審査制度の要件は、特許の早期審査制度より厳しいので、注意が必要です。

商標を見てみると、 通常審査では、約6.3カ月、 特許庁からの連絡に時間が掛かっているようです。商標の早期審査では、1.7カ月でした。商標の早期審査制度も、意匠の早期審査制度と同様に、要件が厳しいので、注意が必要です。

一方で、商標のファーストトラック制度の話もありました。商標のファーストトラック制度は、指定商品・指定役務の記載に問題がないことが明らかな出願
については、通常の審査よりも約2カ月審査を速めるという制度です。今後の実務には活かせそうですね。

他に、日本とインドのPPHのFAの期間も載っていました。インドでの通常審査では、54カ月掛かるのが、PPHを使うことで、3カ月まで短縮していました。驚きですね。

これらを踏まえて、実務に活かしていきたいと思います。

最後まで見て頂きまして、ありがとうございました!

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