欧州発明家賞に輝いた吉野氏、「リチウム電池の設計自体を見直す段階に来た」

欧州発明家賞に輝いた吉野氏、「リチウム電池の設計自体を見直す段階に来た」

2019-07-02

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「欧州特許庁(EPO)主催の欧州発明家賞の授賞式が20日、オーストリア・ウィーンで開かれ、旭化成の吉野彰名誉フェローが受賞した。日本人の受賞は2015年に名城大学の飯島澄男終身教授らが受賞して以来、4年ぶり。吉野氏はリチウムイオン電池の開発でノーベル賞の有力候補者の一人。今回の受賞で10月のノーベル賞発表に期待が高まる。」とのことです。日本人で欧州発明家賞を授賞したことは大変誇りに思います。更に、ノーベル賞の有力候補者の一人だとすると、すごいことですね。

「吉野氏は研究を続けてきた動機について「一言で言うと好奇心」と語り会場を沸かせ、電気自動車(EV)の普及に関しては「2030年くらいにはEVに変わっているのではないか。その実現には電池のコストと走行距離が大きな課題になる」と強調した。」とのことです。研究者は、5年先、10年先を見越して研究すると思いますが、30年ぐらい先を見越していたんですね。先見性は大事ですね。

『 ―リチウムイオン電池を取り巻く市場環境をどう見ていますか。
 「リチウムイオン電池は日本で開発され成長したが、今では市場が海外にシフトしている。電池は携帯電話やスマートフォンなどそれを使う生産拠点にシフトする傾向があり、韓国や中国などの海外に生産が移行している。国内の状況が芳しいとはいえないが、電池材料に関しては車載用で日本製が使われるなど、と思う』とのことです。今の日本の状況はそれほどだと思いますが、海外に目を向ければ、他の打開策が出てくるように思います。

『 ―リチウムイオン電池の研究の現状はいかがでしょうか。
 「電池の設計自体を見直す段階に来ている。まだまだ科学的に分かっていないことも多い。半導体の原理を理解しないと分からないような部分も出てきた。すでに完成された部分と分かっていない部分がある。分かっていない部分の解明に取り組みたい」』とのことです。吉野さんは71歳なのですが、まだまだ研究開発に取り組みたいという姿勢がすごいですね。元気をもらいます。中堅世代も頑張らねばなりません。

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