偽ブランド品の横行が「昭和に逆戻り」する事情

偽ブランド品の横行が「昭和に逆戻り」する事情

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YAHOOJAPANニュースで、「偽ブランド品の横行が「昭和に逆戻り」する事情」という記事がありました(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190705-00289595-toyo-bus_all)。

「インターネット通販(EC)やフリマアプリの台頭により、個人でも国内はもとより海外のサイトや業者からも気軽に商品が買えるようになった。その一方で、気がつかぬうちに偽ブランド品を購入してしまう、商品が届かないなどのトラブルが後を絶たない。」とのこと。
最近は、通販やフリマが盛んなので、それを利用して偽ブランド品を販売する業者や個人が出てきていると思います。偽ブランド品は知的財産権侵害品ですので、注意深く監視していく必要があります。

「業者を介した大量仕入れ、大量販売が主流の時代から、現在はECサイトやフリマアプリのCtoC(個人間取引)市場の発達で海外から日本の消費者に直販できるようになっている。店頭などでの排除は進んだが、手口を変えて、横行する偽ブランド品の販売はある意味で昭和に逆戻りした形になっている。」とのこと。
通販やフリマで便利になった分、手口が変わって、侵害品の取り締まりが難しくなってきている例ですね。偽ブランド品も大分巧妙になってきていますから、それを見極める目も鋭くしていかないといけませんね。

「販売ルートは多様化するなかで、荷物が小口化し、検査の手間が増えて摘発が難しくなっている。前出のOECD統計でも小型小包が総容量の69%(2014~2016年)を占めていた。
 日本の現行法では個人使用のための偽ブランド品の輸入は違法にはならない。越境ECなどでは税関を通るときすでに個人使用目的での輸入品になっている。税関が偽ブランド品を発見しても個人使用目的であることが認められると、荷物はそのまま送られることになる。」とのこと。
確かに、個人使用目的は、税関でも通ってしまうため、この辺りは、法的な抜け穴になっていると思います。個人使用目的による非侵害は、もともと例外的な取り扱いですから、法的整備も必要になっているのではないかと思います。

「フリマアプリ大手のメルカリは、数百人規模の態勢で、トラブルに発展するおそれのある取引や業者からの出品がないか、24時間人の目によるパトロールを実施。AIによる違反出品検知も進める。偽物の疑いがあると判断した場合はメルカリが最大全額を補償するという制度もある。さらに、全国の消費生活センターにブランド取引の注意点を解説するパンフレットを設置するなど啓蒙活動にも力を入れる。」とのこと。
偽ブランド品のチェックにもAI技術が役に立ちます。精度高く侵害品を捕捉して欲しいですね。

「楽天が運営するフリマアプリ「ラクマ」でも、ECサイト「楽天市場」で培ったノウハウを生かして、人の目によるパトロールや「コピー品」などのキーワードで出てくる商品を排除するプログラムを実施。担当者を拡充し、排除策を強化していく方針だ。」とのこと。
一方で、人の目も重要ですので、どうしても人海戦術にならざるを得ないところもありますね。

「ECサイト最大手のアマゾンアメリカ法人は今年新たな排除策として「Project Zero」を発表。これまでは不正出品を発見したブランドはアマゾンに連絡し出品を差し止める必要があった。今回の仕組みではブランド側が自身で削除を行うことができるようになる。
 ただ、ブランド側の人員数に効果が左右されるうえ、ブランドが削除権を乱用し侵害品以外の商品を削除しない保証はない。日本法人でも機械学習やパトロールで排除にあたっているとするが人員などは非公表。「ノーブランド品」などとして正規品とは名乗らない形で有名ブランド品によく似た商品も複数出品されている。中には同サイトのおすすめ品であることを示す「Amazon Choice」マークがついている商品も見られた。一層の対策が求められる。」とのこと。
ブランド側が偽ブランド品紹介を削除出来るという点は、良いと思います。偽ブランド品で被害を被っているのは正規ブランド品の方です。こちらの権利行使のし易さを図っていくのは重要な施策と思います。

「技術革新で偽ブランド品から消費者を守る動きも出てきている。アメリカ発のベンチャー企業「Entrupy」(エントルピー)はAIを用いた真贋鑑定サービスを提供。拡大した写真が撮れる専用機器をつけたiPodで写真を6~8カ所、計20~30枚程度撮影することで鑑定を行う。
 ブランドや状況により異なるが、鑑定にかかる時間は写真撮影後わずか数十秒。判断がつかない不明品や非対応商品は人の目でも確認して営業時間内であれば30分以内に鑑定結果を表示する。的中率99.1%(同社発表)で、万が一偽物だった場合には補償を行っている。」とのこと。
現在のAI技術でも、相当数の写真撮影が必要で、それでも、的中率は99.1%とのことです。この数値を大きく見るか小さく見るかですが、手間を考えると、人の目の方が優れている気もします。偽ブランド品は、気を付けるべきですね。

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