「UCCミルクコーヒー」の“色彩”が商標登録。食品業界初

「UCCミルクコーヒー」の“色彩”が商標登録。食品業界初

2019-12-13

ブログを見て頂きありがとうございます!

YAHOOニュースで、「「UCCミルクコーヒー」の“色彩”が商標登録。食品業界初」(Impress Watch)という記事がありました(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191212-00000075-impress-sci)。

なんでも、「UCC上島珈琲の缶コーヒー「UCC ミルクコーヒー」に使われている3色の組み合わせによるデザインが「色彩のみからなる商標」として、特許庁に登録された。登録日は11月29日で、食品業界として初、日本国内で8番目となる。」とのこと。

2015年4月から、色彩でも商標として登録出来るようになりましたが、色彩のみからなる商標は、色々な方が商売上、使用しますから、登録にハードルが高いというのが実情です。
今回、UCCミルクコーヒーの特徴的な色彩の組み合わせで登録になったようです。

記事では、「1969年に世界初の缶コーヒーとして発売されて以来、50年にわたって使われてきた茶色、白色、赤色の3色の組み合わせが「UCC ミルクコーヒーを想起させる高い識別性を有する」と認められたもの。
「三色缶」として親しまれてきたデザインで、発売翌年(1970年)に開催された大阪万博で大ヒットしたという。」とのこと。

UCCミルクコーヒーは、自動販売機で良く見かける缶コーヒーですよね。
茶色、白色、赤色の3色の組み合わせは、確かに、UCCミルクコーヒーを思い浮かべますね。
実務的には、単色や二色のみからなる商標は、極めて登録し難いところです。
三色で、ようやく商標としての識別力が出てくると考えてよいと思います。

記事では、「3色の色彩は、茶色が「焙煎したコーヒー豆」、白色が「コーヒーの花」、赤色が「熟したコーヒーの実」を表現しているという。
同製品は、缶コーヒーの最長寿ブランドとしてギネス世界記録にも認定されている。」とのこと。

今回の登録は、長年使用してきたUCC上島珈琲のUCCミルクコーヒーに識別力が付与されてきたことが、登録に至った大きな要因と考えても良いと思います。
ギネス世界記録の認定も商標登録を後押しした要因と思います。
商標は、一時的に登録できない場合であっても、長年の使用により、識別力が付与されれば、登録可能になります。
商標は、使用することに価値がありますので、一度、拒絶査定で登録に至らなくても、長年の使用で、再度チャレンジというケースは有りますよ。

記事では、「色彩のみからなる商標は、2015年から始まった商標で、トンボ鉛筆の消しゴム「MONO」の青、白、黒の組み合わせや、セブンイレブンの白とオレンジ、緑、赤からなるストライプも登録されている。」とのこと。

このように三色や四色の色彩のように、色彩の種類が増加すれば、色彩のみからなる商標は、識別力が出てきますので、登録され易い傾向はあります。
一方、色彩の種類が増加すれば、権利範囲は小さくなっていきます。
そのバランスを見極めて、一度、色彩のみからなる商標をチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

最後まで見て頂きまして、ありがとうございました!

ブログランキング・にほんブログ村へ


にほんブログ村


人気ブログランキング