音楽教室に“潜入”の職員が証言 JASRAC著作権裁判

音楽教室に“潜入”の職員が証言 JASRAC著作権裁判

2019-07-16

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YAHOOJAPANニュースで、「音楽教室潜入したJASRAC職員「コンサートのよう」」という記事がありました(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190709-00000099-asahi-musi)。

「音楽教室での演奏について著作権料が支払われるべきか、日本音楽著作権協会(JASRAC)と、ヤマハ音楽振興会など教室を運営する事業者が争っている訴訟の口頭弁論が9日、東京地裁であった。ヤマハの教室で約2年間、「生徒」として潜入調査をしたJASRAC職員や、教室のピアノ講師らが証人として出廷し、演奏の状況などについて証言をした。」とのことです。

音楽教室での演奏は、外部のJASRACからは分かり難いので、生徒として潜入調査して、その実態を明確にしたということです。潜入調査までするJASRACの力の入れ方が分かりますね。

「訴訟では、音楽教室での演奏が「公衆に聞かせる目的の演奏」に該当するかどうかが争点となっている。この日の尋問で、JASRAC職員は「講師の演奏はとても美しく、コンサートを聞いているようだった」と述べ、「公衆に聞かせるための演奏といえる」というJASRAC側の主張に沿う証言をした。」とのことです。

演奏権は、楽曲などの著作物を公衆に直接見せたり聞かせたりすることを目的として演奏する権利のことで、講師の演奏が演奏権侵害であれば、講師は楽曲の著作権者にライセンス料を支払う必要があります。
JASRACは、「公衆に聞かせる目的の演奏」を立証することで、講師の演奏権侵害を主張しようとしています。

「一方、ピアノ講師らは「技術を伝える目的の演奏であり、曲を聞かせる目的ではない」と反論した。」とのことです。

ピアノ講師らは、「公衆に聞かせる目的」というより「技術を伝える目的」を立証することで、講師の演奏権侵害を否認しようとしています。生徒に聞かせることが、「公衆」に当たるかどうかは微妙なところと思いますが、私的には、音楽教室なので、生徒が公衆に該当するかというと違う気もします。

ただ、JASRACが潜入調査までするというのは、大分、力が入っていると思います。主婦が2年間も潜入調査しているんですよ。2年間ですよ。JASRACとしては、不意を突いていく形です。
音楽教室側からすれば、まさか、「JASRACの職員」だとは分からないと思いますね。
今後の展開に注目です。

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